床下にネズミが潜んでいる?【基礎部分の隙間から侵入】被害拡大を3つの対策で防止
【疑問】
床下のネズミ被害を防ぐために、最初に何をすればいいの?
【結論】
基礎部分の隙間を探して、2センチ以上の穴を金網とモルタルで完全に塞ぐことから始めます。
ただし、通気口には目の細かい網を取り付けて換気機能を維持する必要があります。
床下のネズミ被害を防ぐために、最初に何をすればいいの?
【結論】
基礎部分の隙間を探して、2センチ以上の穴を金網とモルタルで完全に塞ぐことから始めます。
ただし、通気口には目の細かい網を取り付けて換気機能を維持する必要があります。
【この記事に書かれてあること】
夜な夜な床下から聞こえてくる物音に、眠れない夜を過ごしていませんか?- 床下環境は湿度60パーセント以上で水分補給可能なネズミの理想的な住処
- 基礎部分の2センチ以上の隙間が主要な侵入経路
- 新築と築古で侵入可能な隙間の数が3倍以上に増加
- 金網とモルタルによる完全密閉が最も確実な対策
- 通気性を確保しながら目の細かい網で侵入を防止する工夫が重要
実は、基礎部分のたった2センチの隙間から、ネズミが床下に侵入している可能性が高いのです。
見過ごしがちな小さな隙間が、大きな被害を招いてしまうことも。
床下は湿度が高く温度も安定していて、ネズミにとって格好の住処となります。
しかし、正しい対策を知っていれば、確実に被害を防ぐことができます。
この記事では、床下のネズミ被害を防ぐための具体的な方法をご紹介します。
【もくじ】
床下のネズミ被害で不安な状況
床下は暗くて人目につきにくい場所なので、ネズミにとって格好の住処になりやすい環境です。
早めの対策で被害の拡大を防ぎましょう。
床下のネズミ被害で不安な状況
- 基礎部分の隙間「2センチ以上」が侵入経路に!
- 床下への侵入場所は「配管周り」が要注意!
- 床下の穴埋めに発泡ウレタンはNG!かじられて無意味
基礎部分の隙間「2センチ以上」が侵入経路に!
床下への侵入経路として最も要注意なのが、基礎部分の隙間です。なんと直径2センチ以上の穴があれば、ネズミは簡単に侵入できてしまいます。
建物の基礎には、経年劣化によってじわじわとひび割れが発生します。
「小さな隙間くらい大丈夫かな」と思っていても、ネズミの体は意外とやわらかくて、頭が通れば体も通れるんです。
特に築年数が古い建物では、基礎のあちこちに侵入可能な隙間が増えていきます。
「気づいたら床下からガサゴソと音がする」「夜中にカリカリという音が聞こえる」といった状況は、すでにネズミが住み着いている証拠かもしれません。
- 外周の基礎部分を隈なくチェックする
- 黒ずみや毛の付着がある場所を重点的に調べる
- 懐中電灯で照らしながら2センチ以上の隙間を探す
- かじられた跡がないか慎重に確認する
床下への侵入場所は「配管周り」が要注意!
配管周りの隙間は、ネズミの大好きな侵入経路です。水道管やガス管が基礎を貫通している部分には、工事の際についた隙間が残されていることが少なくありません。
「配管工事の後、きちんと処理されているはず」と思っていても、実は完全には塞がれていないことも。
ネズミは鋭い嗅覚を持っていて、わずかな隙間も見逃しません。
「この穴から侵入できそうだぞ」とピンときたら、執着心を持って何度も挑戦するんです。
- 給水管やガス管の周囲を重点的に確認する
- 配管と基礎の間に隙間がないかチェックする
- 新しい配管工事をした箇所は特に注意して見る
- 配管の種類や数が多い場所ほど危険度が高い
「まあいいか」は禁物です。
床下の穴埋めに発泡ウレタンはNG!かじられて無意味
「手軽だから」と発泡ウレタンで隙間を埋めるのは、逆効果になってしまいます。なぜなら、ネズミは発泡ウレタンを簡単にかじって突破できるからです。
ネズミの歯は鋭く、成長し続けるという特徴があります。
「これくらいの材質なら大丈夫」と思っても、硬い物をかじることは、彼らにとってはむしろ自然な行動なんです。
発泡ウレタンなんて、まるでスポンジをかじるような感覚かもしれません。
- 柔らかすぎる素材はすぐにかじられてしまう
- 一時的な対処では根本的な解決にならない
- 材質の選び方で対策の効果が大きく変わる
- 耐久性の高い素材を選ぶことが重要
床下への侵入を防ぐには、金網やモルタルなど、ネズミの歯に負けない素材を使う必要があります。
床下の環境がネズミを引き寄せる
暗くて人目につきにくく、温度や湿度が安定し、巣作りに適した場所なのです。
床下の環境がネズミを引き寄せる
- 床下の温度「15度以上」で年中快適な住処に
- 床下の湿度「60パーセント以上」で水分補給可能
- 床下の木材と断熱材で巣作りが容易に
床下の温度「15度以上」で年中快適な住処に
床下の温度は年間を通して15度以上に保たれ、ネズミにとって住みやすい環境となっています。外気の影響を受けにくい床下は、夏でも冬でも過ごしやすい場所なんです。
- 外気温が氷点下でも、床下温度は暖かい空気がこもって15度以上をキープ
- 床下収納庫からの熱が漏れ出して、ほんわかとした空間を作り出す
- 人の住まいからの余熱で、一年中程よい温度に保たれている
- 基礎コンクリートが蓄熱して、安定した温度環境を維持する
床下の湿度「60パーセント以上」で水分補給可能
床下の湿度は60パーセントを超えることが多く、ネズミの生活に必要な水分が常に確保できます。結露した水滴をぺろぺろとなめて水分補給ができるため、水場を探す必要がないのです。
- 基礎部分の結露した水滴が天然の水飲み場に
- 配管の表面にできる水滴の層が水分供給源として機能
- 通気性の悪い床下は湿度が高めに保たれやすい
- 雨の日は湿度がぐんと上昇して水分が豊富に
床下の木材と断熱材で巣作りが容易に
床下には巣作りに最適な材料がたくさんあります。柔らかい断熱材をほぐして巣の中身に使い、木材の隙間に巣を作ります。
家の中でも、ネズミが一番巣作りをしやすい場所なんです。
- ふんわりとした断熱材を巣の中身として利用
- 木材のすき間や隙間を巣の土台として活用
- 配管まわりの保温材や緩衝材を巣材料として使用
- 電線の被覆材の破片も巣材として再利用
床下被害の比較と状況判断
状況に応じた適切な対策を取るために、まずは自宅の床下環境を正しく把握しましょう。
床下被害の比較と状況判断
- 新築と築古の隙間数「3か所と10か所」の差
- 戸建てvsマンション!被害拡大の速さに違い
- 木造と鉄筋の被害「全体と局所」の比較
新築と築古の隙間数「3か所と10か所」の差
新築と築古では、床下の隙間の数に大きな違いがあります。新築住宅の床下は気密性が高く、配管まわりなど侵入可能な経路が3か所以下です。
築年数が経過した住宅では、基礎部分にひび割れが発生し、年を追うごとに「ぽっかり」と穴が開いていきます。
そのため築古の住宅では、侵入経路が10か所以上に増えてしまうのです。
「我が家は大丈夫かしら」と心配になりますよね。
確認のポイントは3つです。
- 配管まわりの隙間を懐中電灯で照らし、黒ずみがないかチェック
- 基礎外周のひび割れを探し、幅2センチ以上の隙間を見つける
- 通気口の網に破れや劣化がないか確認する
早めの点検と対策で、ネズミの侵入を防ぎましょう。
戸建てvsマンション!被害拡大の速さに違い
戸建てとマンションでは、床下のネズミ被害の広がり方が大きく異なります。戸建ての場合は床下空間が独立しているため、自宅だけの対策で被害を防げます。
一方マンションの場合は「えっ、うちまで?」と驚くほど被害が拡大します。
共用の配管スペースを通じて複数の住戸に被害が波及するのです。
床下のネズミ被害は、建物の構造によって対策方法が変わってきます。
- 戸建ては基礎部分の隙間を重点的に塞ぐ
- マンションは共用部分の配管まわりを優先して対策
- どちらも床下点検口の施錠管理を徹底する
木造と鉄筋の被害「全体と局所」の比較
木造と鉄筋では、床下の被害パターンが全く違います。木造住宅は床下全体が被害を受けやすいのが特徴です。
木材をかじられ、断熱材を巣材として使われ、「あちこち」に被害が広がっていきます。
対して鉄筋の建物では、被害は配管まわりに集中します。
金属の壁や床では生活できないネズミたちが、配管に沿って移動するためです。
「ここなら大丈夫」という場所はなく、配管が通る場所すべてが要注意なのです。
建物の構造による違いを理解すると、効果的な対策が見えてきます。
- 木造は床下全体の点検と予防が必須
- 鉄筋は配管まわりを重点的に守る
- どちらも電気配線への被害に注意が必要
床下のネズミ対策5つの即効技
目の細かい網の設置や、点検口周りの入念な管理もあわせて行うことで、確実な侵入防止を実現できます。
床下のネズミ対策5つの即効技
- 金網とモルタルで「完全密閉」を実現!
- 通気口に「目の細かい網」で侵入防止
- 床下点検口の「施錠管理」を徹底!
- 古着と重曹水で「忌避効果」を発揮
- コーヒーかすパックで「寄せ付けない環境」に
金網とモルタルで「完全密閉」を実現!
床下の隙間は金網とモルタルを組み合わせることで、確実に封鎖できます。「これで完璧!」と思っても、ネズミは意外な場所から侵入してくるもの。
基礎部分の密閉作業は慎重に行う必要があります。
まずは金網選びから。
目の細かさが5ミリ以下の硬質なステンレス製を選びましょう。
「この程度でいいかな」という甘い考えは禁物です。
次に施工方法のコツをご紹介。
- 金網は隙間よりも両側3センチ以上大きめにカット
- モルタルは硬めに練って、金網の周囲にしっかりと詰める
- 表面は平らに仕上げて、かじられにくい形状に
- 乾燥するまで1日以上放置して、完全に固まってから完了
モルタルだけ、金網だけという中途半端な対策では、数日でネズミに破壊されてしまいます。
仕上げ作業も重要。
表面のざらつきをなくし、ネズミの爪がひっかかりにくい状態にすることがポイントです。
「つるつる」した表面なら、かじろうとする意欲も減退するというわけです。
通気口に「目の細かい網」で侵入防止
床下の換気は大切ですが、通気口はネズミの格好の侵入経路になってしまいます。でも大丈夫。
目の細かいステンレス製の網を取り付ければ、換気機能を保ちながら侵入を防げます。
最適な網は、目の大きさが3ミリ以下のもの。
「これくらいの隙間なら大丈夫」と思っても、ネズミは予想以上に小さな隙間をすり抜けてしまうんです。
取り付け方のポイントは以下の通り。
- 通気口の形に合わせて、網を周囲1センチ以上大きめに用意
- 既存の網は取り外して、新しい網で完全カバー
- 四隅と中央部分をしっかり固定
- 端部分は折り返して、鋭利な部分をなくす
「びしっ」と音がするまでしっかりと留めることで、ネズミの力でも外れない頑丈さを確保できます。
取り付け後は定期的な点検も忘れずに。
さびや破れがないか、「ちょこちょこ」と確認する習慣をつけましょう。
異常を見つけたら、すぐに補修や交換を行うことが大切です。
床下点検口の「施錠管理」を徹底!
床下点検口はネズミの主要な侵入経路になりやすく、しっかりした施錠管理が必要です。「めったに開けないから大丈夫」という考えは危険。
点検口の周囲は絶対に隙間を作らないことが鉄則です。
点検口の管理で特に注意したい点をご紹介します。
- 開閉後は必ずネジ止めを4か所以上で行う
- パッキンは劣化したら即座に交換する
- 框部分の密着度を定期的に確認する
- 蝶番の緩みがないか毎月点検する
框と扉の間に指一本も入らないくらいの密着度が理想的です。
点検口を開けっ放しにすると、「すうっ」と一瞬でネズミが侵入してしまいます。
施錠金具は頑丈なものを選びましょう。
ネズミは意外に力が強く、軽い留め金なら「ぐいっ」と押し上げて隙間を作ってしまうことも。
留め金は両端と中央の最低3か所に取り付けることをお勧めします。
古着と重曹水で「忌避効果」を発揮
古着を重曹水に浸して活用する方法は、手軽で効果的なネズミ対策になります。重曹の独特な香りはネズミの嗅覚を刺激して近寄りにくくする効果があります。
準備の手順はとても簡単です。
- 重曹水は水1リットルに重曹50グラムの割合で作る
- 古着は薄手の綿製品を10センチ四方にカット
- 布を重曹水に浸し、固く絞ってから乾かす
- 床下の侵入経路付近に20センチ間隔で設置
重曹の香りは「ふわっ」と広がって、周囲2メートルほどの範囲をカバーします。
設置後は1週間ごとの交換がポイント。
湿気で重曹の効果が弱まってしまうため、「しっとり」してきたら新しいものと取り換えましょう。
古着は乾燥させて再利用できます。
コーヒーかすパックで「寄せ付けない環境」に
コーヒーかすを活用した対策も有効です。独特の苦みのある香りがネズミの嗅覚を混乱させて寄り付きにくくする効果があります。
コーヒーかすパックの作り方は以下の通り。
- 乾燥させたコーヒーかすを新聞紙で包む
- パックは握りこぶし大に収める
- 床下の四隅と中央部に設置
- 2週間ごとに新しいものと交換する
新聞紙で包むことで湿気も防げて一石二鳥。
設置する場所は、「とことこ」とネズミが歩く通り道を想定して決めましょう。
床下の四隅に置くだけでなく、配管周りなど侵入が疑われる場所の近くにも追加で設置すると効果的です。
床下のネズミ被害を防ぐ重要ポイント
放置すると被害が広がってしまうため、早めの対処がとても重要です。
床下のネズミ被害を防ぐ重要ポイント
- 基礎のひび割れ放置は「湿気増加」の原因に!
- 通気口の網は「定期点検」が必須ポイント
- 配管工事後の「隙間」が新たな侵入口に!
基礎のひび割れ放置は「湿気増加」の原因に!
基礎のひび割れを放置すると、床下に湿気がこもってネズミの住みやすい環境になってしまいます。「このくらいなら大丈夫かな」と様子を見ているうちに、じわじわと被害が広がるんです。
ひび割れを見つけたら、すぐに対処することが重要です。
- ひび割れがあると雨水がしみこみ、床下の湿度が60パーセントを超えてしまいます
- 湿気の多い場所はかびが発生しやすく、ネズミの格好の隠れ家に
- ひび割れは年々広がり、隙間が2センチ以上になると侵入口として狙われます
- しっとりとした環境は断熱材の劣化も早めるため、巣材として使われやすくなります
通気口の網は「定期点検」が必須ポイント
通気口の網は床下の換気に欠かせませんが、定期的な点検を怠ると思わぬ事態に。「網が錆びているかも」と気づいた時には、すでに穴が開いていることも。
網の状態を確認して、早めの交換を心がけましょう。
- 錆びた網はわずか数日で破れる可能性があります
- 破損した網は直径2センチ以上の穴になりやすく、侵入経路に
- 網の目が粗いと小さなネズミなら通り抜けられるため要注意
- 通気口は3か月に1回は点検して、不具合を早めに発見しましょう
配管工事後の「隙間」が新たな侵入口に!
配管工事の後は要注意です。「工事は終わったから安心」と油断していると、配管周りの隙間がネズミの侵入経路になってしまいます。
工事完了後の確認をしっかり行い、隙間を見つけたらすぐに対処することが大切なんです。
- パイプ周りの隙間は2センチ以上になりやすく、格好の侵入口に
- 工事後のモルタル補修が不十分だと、すき間が徐々に広がります
- 配管の振動で隙間が年々大きくなるため、定期的な点検が必要です
- 基礎を貫通する配管は3か所以上の確認が必要です
まとめ:床下のネズミ被害は「隙間対策」で確実に防止できる
床下のネズミ被害を防ぐには、まず基礎部分の点検から始めましょう。
2センチ以上の隙間を見つけたら、すぐに対策を講じることが大切です。
金網とモルタルを使った完全密閉が最も確実な方法ですが、通気口には目の細かい網を使って換気機能を維持する必要があります。
また、定期的な点検も忘れずに。
小さな予防が、大きな被害を防ぐ鍵となります。
2センチ以上の隙間を見つけたら、すぐに対策を講じることが大切です。
金網とモルタルを使った完全密閉が最も確実な方法ですが、通気口には目の細かい網を使って換気機能を維持する必要があります。
また、定期的な点検も忘れずに。
小さな予防が、大きな被害を防ぐ鍵となります。