ネズミが1階と2階の間を行き来する音【階層間の配管を通って移動】1日6回の往復で被害拡大
【疑問】
階層間をネズミが移動する原因は何？
【結論】
配管周りの直径2センチ以上の隙間が、ネズミの安全な移動経路となっています。
断熱材の劣化で柔らかくなった部分を巣材として持ち去るため、放置すると被害が広がっていきます。
階層間をネズミが移動する原因は何？
【結論】
配管周りの直径2センチ以上の隙間が、ネズミの安全な移動経路となっています。
断熱材の劣化で柔らかくなった部分を巣材として持ち去るため、放置すると被害が広がっていきます。
【この記事に書かれてあること】
夜中、静かな家の中で突然聞こえてくるカリカリという不気味な音。- 階層間を移動するネズミは給排水管や電気配管の周囲を利用して1日6回の往復移動を繰り返す
- 移動時の音はカリカリという爪の音とスリスリという体の擦れる音が特徴的で30秒程度続く
- 配管周りの直径2センチ以上の隙間が主な移動経路となり、放置すると断熱材が巣材として運ばれる
- 階層間の移動対策には5つの方法があり、同時に実施することで効果を発揮する
- 対策材は3か月ごとの点検が必須で、劣化や破損があれば速やかに補修する必要がある
1階と2階の間から聞こえてくるその正体は、階層間を移動するネズミかもしれません。
配管周りの隙間を巧みに利用して、家の中を縦横無尽に移動するネズミは、放置すると断熱材を巣材として持ち去り、住環境に深刻な被害をもたらします。
でも、慌てないでください。
適切な対策を行えば、階層間のネズミ被害は必ず解決できます。
この記事では、階層間を移動するネズミの実態と、効果的な対策方法をご紹介します。
【もくじ】
1階と2階の間のネズミの実態を解明！目撃のない侵入経路
配管周りの隙間を通り道として使い、人目につかないところで活発に活動する習性があるのです。
気付かないうちに被害が広がってしまう可能性も。
1階と2階の間のネズミの実態を解明！目撃のない侵入経路
- 階層間の配管に空いた隙間を渡り歩き「縦移動」する習性！
- 天井裏の配管沿いをカリカリと爪を立てて移動する足音！
- 配管の隙間を新聞紙で埋めるのは逆効果！巣材として悪用
階層間の配管に空いた隙間を渡り歩き「縦移動」する習性！
ネズミは給排水管や電気配管の周囲にできた空間を利用して、1階と2階の間を自由自在に行き来しています。「どうしてこんな狭いところを通れるの？」と思われるかもしれません。
実は配管と壁の接合部には直径2センチ以上の隙間が空いていることが多く、これがネズミの通り道になっているのです。
ネズミは鋭い爪と柔軟な体を使って、まるで忍者のように縦の配管を登り降りします。
1回の移動にかかる時間はわずか30秒ほど。
「ざざっ」「とんとん」という物音が聞こえたと思ったら、もう別の階に移動してしまうほどの素早さです。
- 配管周りの空間は約10センチあり、ネズミが体を休める場所にもなっています
- キッチンシンク下、浴室の排水管、洗面所の給水管が主な移動経路です
- 配管が複数集まる場所は、ネズミにとって格好の通り道になります
天井裏の配管沿いをカリカリと爪を立てて移動する足音！
深夜、天井から「カリカリ」「スリスリ」という音が聞こえてきませんか？それはネズミが配管に爪を立てて移動している証拠です。
「まさか天井裏にネズミがいるなんて」と驚かれるかもしれません。
でも、夜間の午後10時から午前4時の間は最も活発に活動する時間帯なのです。
とくに深夜0時前後になると、餌場と寝床を行き来する回数が増えます。
配管を伝って移動する際は、断続的な物音が約30秒間続きます。
壁に耳を当てると、その移動音がはっきりと聞こえてきます。
- 爪で配管をつかむ「カリカリ」という音が特徴的です
- 体が壁に擦れる「スリスリ」という音も頻繁に聞こえます
- 配管に体当たりする「ガサガサ」という衝突音も発生します
- 1日に6回ほど階層間を往復する習性があります
配管の隙間を新聞紙で埋めるのは逆効果！巣材として悪用
「配管の隙間に新聞紙を詰めれば移動を防げるのでは？」と考える方もいるでしょう。でも、それは大きな間違いです。
新聞紙はネズミの巣材として格好の材料になってしまうのです。
むしろ喜んで持ち去られ、さらなる被害を招く結果になりかねません。
「じゃあどうすればいいの？」という声が聞こえてきそうです。
対策としては、ネズミが噛み切れない素材を使う必要があります。
たとえば、ステンレスたわしや銅メッシュなどの金属製品が効果的です。
これらは耐久性が高く、簡単には破壊されません。
- 新聞紙は柔らかすぎて、巣作りの材料として使われてしまいます
- 段ボールや布も同様に、むしろ被害を助長する原因になります
- 紙類や布類は湿気を含みやすく、カビの発生原因にもなります
- 金属製品なら3か月程度は効果が持続します
階層間移動の特徴と行動パターンを徹底分析
壁の中を巧みに上り下りしながら、配管を伝って住居内を自由に行き来しているのです。
そのパターンを詳しく見ていきましょう。
階層間移動の特徴と行動パターンを徹底分析
- 1日に6回の階層間移動！深夜0時がピーク時間帯
- 給排水管を30秒で駆け上がり2メートル先まで移動
- 配管周りの温度と湿度で移動頻度が変化する生態
1日に6回の階層間移動！深夜0時がピーク時間帯
ネズミは1日に6回も階層間を行き来しています。その時間帯は実に規則正しいんです。
夜間の活動が中心で、特に深夜0時前後が最も活発になります。
- 午後10時から午前4時の間に集中的な往復移動が発生
- 深夜0時前後に1時間で3回の往復移動をするのが特徴
- 1回の移動時に聞こえる音はカリカリ、スリスリ、ガサガサの3種類
- 1回の移動音は約30秒間続き、その後は2時間ほど静かになります
給排水管を30秒で駆け上がり2メートル先まで移動
ネズミは驚くほど素早く階層間を移動できます。給排水管に沿って爪を立てながら、わずか30秒で1階から2階まで到達してしまうんです。
- 配管を伝って垂直に移動する際は、爪を立てて体を支えます
- 2階に到達後は2メートルの範囲内に目的地があることがほとんど
- 移動経路は主にキッチンや浴室の配管周り
- 配管の表面が滑りやすい場合でも、鋭い爪で確実に登り切ります
配管周りの温度と湿度で移動頻度が変化する生態
温度や湿度によって、ネズミの階層間移動の頻度は大きく変わります。環境の変化に敏感に反応して、生活パターンを変えているんです。
- 気温が15度以下になると、暖かい上層階への移動が1日10回以上に増加
- 気温が28度を超えると、涼しい下層階への移動が1日8回程度に増加
- 湿度が高い場所を好み、特に配管周りの結露がある場所に集まります
- 春と秋の繁殖期には巣材運びのため、移動回数が1日15回以上に増えることも
ネズミの移動による被害の比較と変化
配管の多いキッチン周りでは被害が集中し、冬は上階、夏は下階と、季節による移動の特徴も明確です。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
ネズミの移動による被害の比較と変化
- 1階と2階どちらが被害が大きい？給排水管の数で決まる
- キッチンと浴室の配管被害を徹底比較！隙間の数に要注意
- 冬と夏では被害傾向が逆転！季節による移動経路の変化
1階と2階どちらが被害が大きい？給排水管の数で決まる
配管の数が多い階の方が、ネズミによる被害は深刻になります。「どうして上の階なのに被害が多いんだろう？」と不思議に思う方も多いはず。
実は、給排水管の配置が被害の大きさを決める重要な要素なんです。
2階にある浴室やトイレ、洗面所の配管は、すべて1階まで縦に伸びています。
そのため、2階の方が配管の総延長が長くなり、ネズミの移動経路として利用されやすい環境になっているのです。
- 2階の配管は縦に長く伸びているため、ネズミの通り道として3倍以上の距離を確保できます
- 配管の接合部が多いため、隙間から侵入しやすい環境になっています
- 人の生活音が1階より少なく、ネズミが警戒せずに活動できます
キッチンと浴室の配管被害を徹底比較！隙間の数に要注意
配管の種類と数の違いで、キッチンと浴室では被害の特徴が異なります。「キッチンからの音が気になる」という声が多いのには、理由があるんです。
キッチンには給水管、排水管、ガス管など、複数の配管が集中しています。
特に流し台の下は、配管が複雑に入り組んで壁を貫通している場所。
ネズミはここを格好の移動経路として利用します。
一方、浴室は配管の種類は少ないものの、床下から天井裏まで一直線につながっているため、ネズミの縦移動の通り道として使われやすいのです。
- キッチンは配管の接合部が多く、隙間から侵入されやすい環境です
- 浴室は配管が縦に通っているため、階層間の移動に便利な構造になっています
- キッチンは湿気が多く、ネズミにとって好ましい環境となっています
冬と夏では被害傾向が逆転！季節による移動経路の変化
ネズミの移動経路は季節によって大きく変化します。これは温度変化に敏感なネズミの習性によるものです。
冬場は暖かい上階に向かって移動する傾向が強まります。
「なぜ2階の方が暖かいの？」それは暖かい空気が上昇するためです。
気温が15度を下回ると、ネズミは暖房の効いた部屋の真下にある配管を通って上階へ移動します。
一方、夏場は涼しい下階への移動が活発になります。
地面に近い1階の方が気温が低く、特に湿気の多い配管周りは涼しさが保たれやすい環境です。
- 冬は暖房の効いた上階に向かって、1日10回以上の往復移動があります
- 夏は涼しい下階に向かって、1日8回程度の移動が発生します
- 気温が20度前後の春と秋は、上下階の移動が最も少なくなります
5つの対策で階層間のネズミ移動を完全遮断
効果の高い5つの対策を組み合わせることで、ネズミの移動を完全に防ぐことができます。
5つの対策で階層間のネズミ移動を完全遮断
- 配管周りにステンレスたわし設置！爪が引っかかりにくい
- 振動センサーで移動を察知！300ルクスの光で活動抑制
- 銅メッシュで隙間を完全封鎖！5ミリ以下の目合いが有効
- ハッカ油を染み込ませた脱脂綿で移動を阻止！3日持続
- 階層間の配管表面をシリコンスプレーで滑りやすく！
配管周りにステンレスたわし設置！爪が引っかかりにくい
ステンレスたわしはネズミの歯では噛み切れない素材で、階層間の配管周りの隙間を完全に埋める効果があります。「これなら簡単にできそう」と思うかもしれませんが、設置方法には注意が必要です。
ステンレスたわしを詰める際は、給排水管の周囲に緩みが出ないよう、しっかりと押し込みます。
「カリカリ」という爪の音が聞こえていた場所を中心に、隙間全体を埋めていきましょう。
- 配管と壁の接合部に2センチ以上の隙間があれば、そこが移動経路になっています
- ステンレスたわしは錆びにくい材質を選び、3か月ごとに緩みがないか点検します
- キッチン下の配管、浴室の排水管、洗面所の給水管の周りを重点的に対策します
そのため、配管周りの点検は定期的に行うことが大切なんです。
振動センサーで移動を察知！300ルクスの光で活動抑制
振動を感知して明るく照らす仕組みは、階層間のネズミ移動を効果的に抑制します。夜行性のネズミは明るい場所を嫌う習性があるため、この対策は特に有効です。
設置する場所は、配管が通っている壁の近くです。
ネズミが「スリスリ」と体を擦る音や、「ガサガサ」と移動する振動を感知すると、300ルクスの明るさで照らします。
- 深夜帯のみ作動する設定にし、人の生活音での誤作動を防ぎます
- 壁から30センチ以内の場所に設置すると、感知精度が高まります
- 電池切れに備えて、3か月ごとの点検と交換が必要です
- 光の範囲は2メートル四方を目安に調整します
光を嫌がって移動を諦めるまで、およそ1週間かかります。
銅メッシュで隙間を完全封鎖！5ミリ以下の目合いが有効
銅メッシュは細かい網目で隙間を完全に封鎖できる優れた対策です。キッチンの配管周りに設置すると、ネズミの通り道を遮断できます。
「どんな素材を選べばいいの？」と悩む方も多いはず。
目合いが5ミリ以下の銅メッシュを選びましょう。
銅には自然な抗菌作用があり、耐久性も高いため、長期間の使用に適しています。
- 配管の周囲10センチ以上の範囲を覆うように、余裕を持って設置します
- 端部は金具でしっかり固定し、隙間ができないよう注意します
- 銅メッシュの下に小さな穴が開いていないか、2週間ごとに確認が必要です
- 複数の配管が集まる場所は、メッシュを重ねて補強します
もし音が続く場合は、メッシュの端部に隙間ができていないかチェックしてみましょう。
ネズミはわずかな隙間も見逃さない習性があるんです。
ハッカ油を染み込ませた脱脂綿で移動を阻止！3日持続
ハッカ油の強い刺激臭は、ネズミが苦手とする天然の忌避剤として効果的です。原液は刺激が強すすぎるので、20倍に希釈して使用しましょう。
脱脂綿にハッカ油を染み込ませ、配管周りの隙間に詰めていきます。
「むせるような強い香り」をネズミは嫌がり、その場所を避けるようになります。
効果は3日間持続するため、週2回の交換が必要です。
- 火気のある場所での使用は避け、換気を十分に行います
- 希釈したハッカ油は密閉容器に入れて保管します
- 脱脂綿は隙間にしっかりと押し込み、落下を防ぎます
- 複数の場所に設置することで、より高い効果が期待できます
香りが薄くなってきたら、交換時期のサインです。
階層間の配管表面をシリコンスプレーで滑りやすく！
シリコンスプレーを配管表面に吹きかけると、ネズミの爪が引っかかりにくい状態を作り出せます。上り下りが難しくなるため、階層間の移動を防ぐ効果があります。
配管表面全体に薄く均一に塗布することがコツです。
「ツルツル」とした表面になり、ネズミが爪を立てて登ることができなくなります。
ただし、効果は1週間程度で徐々に低下していくため、定期的な再塗布が必要です。
- 配管以外の場所に付着させないよう、慎重に作業を行います
- 1週間ごとの再塗布で、効果を持続させることができます
- 水回りの配管は、特に丁寧に塗布することが大切です
- 塗布後は30分ほど乾燥時間を設けましょう
この状態が続く限り、ネズミは配管を伝って移動することができません。
階層間の移動対策で注意すべき重要ポイント
1階と2階で同時に対策を行い、定期的な点検と維持管理が大切になります。
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
階層間の移動対策で注意すべき重要ポイント
- 防音材の設置だけでは根本解決にならない理由と対処法！
- 1階と2階で同時に対策！片方だけでは効果が半減
- 配管周りの対策材は3か月ごとの点検が必須！劣化に注意
防音材の設置だけでは根本解決にならない理由と対処法！
防音材による対策は、物音を抑えるだけで移動経路を遮断できません。「音が聞こえなくなったから安心」と思っていると、気づかないうちに被害が広がっているんです。
効果的な対策には、次の3つが重要です。
- 防音材と一緒に給排水管の隙間を完全に塞ぐ作業を行う
- 階層間の配管周りの断熱材の状態を確認し、巣材として持ち去られていないか点検する
- 防音材の内側に銅メッシュなどの物理的な遮断材を併用して設置する
1階と2階で同時に対策！片方だけでは効果が半減
「1階だけ対策すれば十分」と考えるのは大きな間違いです。ネズミは賢く、片方の階で対策をしても別の経路を探して移動を続けてしまいます。
効果的な対策のポイントをご紹介します。
- 上下階の配管周りを同じタイミングで封鎖し、移動できる場所を完全になくす
- キッチンと浴室の排水管の位置を上下で確認し、つながっている部分を重点的に対策する
- 階層間の電気配線の通り道もすべて確認して、同時に対策を施す
配管周りの対策材は3か月ごとの点検が必須！劣化に注意
対策材を設置したら終わり、では不十分です。時間の経過とともにスキマができたり、対策材が劣化したりして効果が薄れてしまうんです。
点検のポイントは以下の通りです。
- ステンレスたわしや銅メッシュのズレや緩みがないか確認する
- 配管周りのシーリング材にヒビが入っていないかチェックする
- 防音材や断熱材の状態を確認し、傷みがあれば速やかに交換する
まとめ：階層間のネズミ移動を防ぐ！5つの対策と3か月点検がカギ
1階と2階の間を移動するネズミの被害は、配管周りの隙間対策がポイントです。
ステンレスたわしや銅メッシュによる物理的な遮断、ハッカ油などの忌避剤による化学的な対策、振動センサーライトによる行動抑制など、複数の方法を組み合わせることで高い効果が期待できます。
ただし、どんな対策も3か月ごとの点検と補修を忘れずに行うことが大切です。
1階と2階で同時に対策を実施し、継続的なメンテナンスを行えば、必ずネズミの被害から解放されます。
ステンレスたわしや銅メッシュによる物理的な遮断、ハッカ油などの忌避剤による化学的な対策、振動センサーライトによる行動抑制など、複数の方法を組み合わせることで高い効果が期待できます。
ただし、どんな対策も3か月ごとの点検と補修を忘れずに行うことが大切です。
1階と2階で同時に対策を実施し、継続的なメンテナンスを行えば、必ずネズミの被害から解放されます。